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與高適薛據同登慈恩寺浮圖
杜甫詩研究
杜 詩 詳 注 全五冊
杜 少 陵 集 全二五巻
分門集註杜工部 全二十五卷
全唐詩 杜甫詩歌 巻216 ― 234 全1100首
全唐文 杜甫詩文 巻359 ― 360 全29文
與高適薛據同登慈恩寺浮圖
與高適薛據同登慈恩寺浮圖 岑參 訳注解説ブログ
與高適薛據同登慈恩寺浮圖 岑參 (高適と薛據と同【とも】に慈恩寺の浮圖【ふと】に登る。) |
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塔勢如湧出,孤高聳天宮。 |
塔勢 湧出するが 如く,孤高 天宮に聳ゆ。 |
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登臨出世界,磴道盤虚空。 |
登臨 世界を出で,磴道 虚空に盤【わだかま】る。 |
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突兀壓~州,崢エ如鬼工。 |
突兀として神州を壓し,崢エとして 鬼工の如し。 |
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四角礙白日,七層摩蒼穹。 |
四角 白日を礙【ささ】へ,七層 蒼穹を摩す。 |
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下窺指高鳥,俯聽聞驚風。 |
下窺して高鳥を指し,俯聽して驚風を聞く。 |
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連山若波濤,奔走似朝東。 |
連山波濤の若く,奔走 東に朝【むか】うに似たり。 |
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松夾馳道,宮觀何玲瓏。 |
青松 馳道を夾み,宮觀 何ぞ玲瓏たる。 |
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秋色從西來,蒼然滿關中。 |
秋色 西より來り,蒼然として關中に滿つ。 |
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五陵北原上,萬古濛濛。 |
五陵 北原の上【ほとり】,萬古青濛濛。 |
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淨理了可悟,勝因夙所宗。 |
淨理 了【つひ】に悟る可し,勝因 夙【つと】に宗とする所。 |
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誓將挂冠去,覺道資無窮。 |
誓ひて將に冠を挂けて去り,覺道無窮に資せんとす。 |
塔の高く聳え立っているありさまは、水が勢いよく噴き出しているかのようで、塔は群を抜いてひとり高く、大空に聳えている。
高い所に登って、世の中から突出して下方をながめれば、石段は、天と地の間を曲がりくねって蟠(わだかま)っている。
高く突き出ていて、中国を圧しており。高く険しいさまは、人間わざとは思えないほどすぐれたできばえである。
塔の四隅の軒先は、しっかりと張り出して照り輝く太陽を支えており、七重の塔は、ドーム状になった青空に迫っている。
塔の上から下の方をうかがい見て、高い空を飛んでいる鳥を下方に指さし、塔の上から、うつむいて聞き耳を立てると、激しい風音が聞こえてくる。
連なり続いている山々は大きな波のようであり、東に向かって、勢いよく走り赴くかのようである。
青い松は、お成り道の両側に道を夾んで並木が植えられており、宮殿は、なんとすっきりと澄んでいることか。
秋の気配は、西方から来て秋になり、いま、時刻も日暮れとなり、古さびた色が、長安のある関中平原に満ちてこようとしている。
漢の五陵は、北原のほとりにあって、大昔から今に至るまで、鬱蒼として暗い。
仏教の勝因夙所宗清らかな道理は、ついに悟ることができ、善果をもたらす善因については、早くから心懸けていることがらだ。
誓って官員の冠を掛けて置き、官を辞して去ろうとおもう。仏法の真理の修行をして、永遠の悟りへのたすけとする。
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3. 訳注解説 |
岑參:〔しんじん〕盛唐の詩人。開元三年(715年)〜大暦五年(770年)。南陽の人。安西節度使に仕え、当時西の地の涯までいった。ために、辺塞詩をよくする。蛇足になるが、岑參の「參」字は〔さん〕〔じん〕とあるが、彼の名は〔じん〕。(『中国大百科全書・中国文学 T』(中国大百科全書出版)。 |
與高適薛據同登慈恩寺浮圖
高適(こうせき)と薛據(せつきょ)とで、慈恩寺の寺塔に登った。
・與:…と。
・高適:〔こうせき〕盛唐代の詩人。(702年頃〜765年:廣コ二年)。字は達夫。滄州・勃海の人。辺塞の離情を多くよむ。
・薛據:〔せつきょ〕盛唐の詩人。河中・寶鼎の人。開元年間の登第。官は尚書水部郎中になる。硬骨漢で気魄がある人物。王維、杜甫とも善く交わる。詩十二首を残す。
・同:いっしょに。ともに。
・慈恩寺:陝西省長安の南東3キロメートル、曲江の北にある。唐の高宗が太子の時、文徳皇后のために貞観二十二年(648年)、造営した寺院。玄奘を首座として、仏典漢訳事業を遂行した。寺内に大雁塔がある。=大慈恩寺。荊叔に『題慈恩塔』「漢國山河在,秦陵草樹深。暮雲千里色,無處不傷心。」 がある。
・浮圖:〔ふと:buddhaの音訳:ブッダ)寺塔。仏塔。ここでは、慈恩寺の塔のことになる。=浮屠。
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塔勢如湧出、孤高聳天宮。
塔の高く聳え立っているありさまは、水が勢いよく噴き出しているかのようで、塔は群を抜いてひとり高く、大空に聳えている。
・塔勢:塔の高く聳え立っているありさま。
・湧出:〔ゆうしゅつ〕水がわき出る。初唐・上官婉兒の『九月九日上幸慈恩寺登浮圖群臣上菊花壽酒』に「帝里重陽節,香園萬乘來。卻邪萸入佩,獻壽菊傳杯。塔類承天湧,門疑待佛開。睿詞懸日月,長得仰昭回。」とある。
・孤高:群を抜いてひとり高く聳えている。ひとりぼっちで超然としている。
・聳:そびえる。
・天宮:天帝の宮殿で、転じて、大空。
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登臨出世界、磴道盤虚空。
高い所に登って、世の中から突出して下方をながめれば、石段は、天と地の間を曲がりくねって蟠(わだかま)っている。
・登臨:高い所に登って、下方をながめる。
・世界:過去・現在・未来を世といい、上下東西南北を界という。仏語。世の中。宇宙。天地。
・磴道:〔とうどう〕石をたたみあげて作った道。石段。石坂。
・盤:〔はん〕まがる。曲がりくねる。わだかまる。=蟠。
・虚空:〔こくう〕天と地の間。そら。大空。なにもないところ。一切のものの存在する場所としての空間。仏語。
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突兀壓神州、崢エ如鬼工。
高く突き出ていて、中国を圧しており。高く険しいさまは、人間わざとは思えないほどすぐれたできばえである。
・突兀:〔とっこつ〕山などの高く突き出るさま。事変などがにわかに起こるさま。
・壓:圧する。
・神州:中国の美称。 胡世將の『江月』「神州沈陸,問誰是、一范一韓人物。北望長安應不見,抛卻關西半壁。塞馬晨嘶,胡笳夕引,得頭如雪。三秦往事,只數漢家三傑。試看百二山河,奈君門萬里,六師不發。外何人迴首處,鐵騎千群都滅。拜將臺欹,懷賢閣杳,空指衝冠髮。欄干拍遍,獨對中天明月。」とする。
・崢エ:〔そうこう〕高く聳えるさま。高く険しいさま。転じて、才能が特に優れているさま。南宋・陸游『秋風亭拜寇莱公遺像』「豪傑何心居世名,材高遇事即崢エ。巴東詩句州策,信手拈來盡可驚。」と使う。
・鬼工:鬼神の細工。人間わざとは思えないほどすぐれたできばえ。神わざ。
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四角礙白日、七層摩蒼穹。
塔の四隅の軒先は、しっかりと張り出して照り輝く太陽を支えており、七重の塔は、ドーム状になった青空に迫っている。
・四角:塔の四隅の軒先。
・礙:〔がい〕支える。また、さまたげる。ここは、前者の意。=碍。
・白日:照り輝く太陽。昼間の太陽光。
・七層:七重の(塔)。七階建て。
・摩:〔ま〕かすめる。迫る。
・蒼穹:〔そうきゅう〕あおぞら。蒼天。大空がドーム状になっている、という感覚から生まれた表現。
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下窺指高鳥、俯聽聞驚風。
塔の上から下の方をうかがい見て、高い空を飛んでいる鳥を下方に指さし、塔の上から、うつむいて聞き耳を立てると、激しい風音が聞こえてくる。
・下窺:〔かき〕下の方をうかがう。
・指:ゆびさす。動詞。
・高鳥:高い空を飛んでいる鳥。
・俯聽:うつむいて、聞き耳を立てる。
・聞:聞こえてくる。「聽」「聞」については、「聽」:(本人の意志で)聞こうとして聞く。よく(注意して)聞く。 「聞」:(自然と)耳に入ってくる。聞こえる。
・驚風:〔きょうふう〕はげしい風。
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連山若波濤、奔走似朝東。
連なり続いている山々は大きな波のようであり、東に向かって、勢いよく走り赴くかのようである。
・連山:つらなり続いている山。連峰。
・若:…のようである。如し。
・波濤:大きな波。
・奔走:〔ほんそう〕急いで走り赴く。忙しく走りまわって人の用をする。 ・似:似る。如し。 ・朝:〔てう〕向かう。動詞。蛇足になるが、名詞「あさ」の意は:〔てう〕。ここは、前者の意。
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青松夾馳道、宮觀何玲瓏。
青い松は、お成り道の両側に道を夾んで並木が植えられており、宮殿は、なんとすっきりと澄んでいることか。
・夾:〔きょう〕はさむ。道の両側に並木状に植えられているさまの表現。
・馳道:〔ちどう〕天子の通る道。輦道。范成大の『州橋』「南北是天街,父老年年等駕迴。忍涙失聲詢使者,幾時眞有六軍來。」とある。
・宮觀:〔きゅうかん〕御殿。宮殿。また、道教の寺。ここは、前者の意。
・何:なんと。感嘆を表す。
・玲瓏:〔れいろう〕すっきりと澄んでいるさま。玉などの透きとおっているさま。明るく光り輝くさま。唐・李白の『玉階怨』に「玉階生白露,夜久侵羅襪。却下水精簾,玲瓏望秋月。」とある。
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秋色從西來、蒼然滿關中。
秋の気配は、西方から来て秋になり、いま、時刻も日暮れとなり、古さびた色が、長安のある関中平原に満ちてこようとしている。
・秋色:秋の景色。秋の気配。
・從:…より。…から。
・蒼然:〔そうぜん〕日暮れのうす暗いさま。古びた色の形容。また、あおいさま。
・關中:〔かんちゅう〕陝西省中南部。函谷関以西の関中平原。北方の政治の中心地。函谷関、武関、散関、蕭関の四つの関の中にある地域のことで、渭水盆地一帯のこと。唐代までは歴代の首都(周…鎬京、秦…咸陽、漢以降、隋、唐…長安)が置かれ、政治の中心地であった。南宋・陸游の『山南行』「我行山南已三日,如縄大路東西出。平川沃野望不盡,麥隴桑鬱鬱。地近函秦氣俗豪,鞦韆蹴鞠分朋曹。苜蓿連雲馬蹄健,楊柳夾道車聲高。古來歴歴興亡處,擧目山川尚如故。將軍壇上冷雲低,丞相祠前春日暮。國家四紀失中原,師出江淮未易呑。會看金鼓從天下,却用關中作本根。」や、同・陸游の『書事』「關中父老望王師,想見壺漿滿路時。寂寞西溪衰草裏,斷碑猶有少陵詩。」とする。
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五陵北原上、萬古青濛濛。
漢の五陵は、北原のほとりにあって、大昔から今に至るまで、鬱蒼として暗い。
・五陵:漢の五帝の陵。長陵・安陵・陽陵・茂陵・平陵(時代順)の陵墓。なお、現在では地名となっているものもあり、地名と陵名とを区別するためにか、陵名は「漢茂陵」という風に「漢−陵」や「唐−陵」と呼ぶ。
・北原:五陵原。長安の北郊を流れる渭水の対岸。咸陽を取り巻く一帯。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)の40−41ページ「京畿道 関内道」にはその地名としてはみえないが、長安の西北、渭水を夾んで接している咸陽の北側の西北〜北〜東北一帯に、咸陽を取り巻くように漢の五帝の陵がある。
・上:辺り。ほとり。漠然と場所を指す。「江上」(河の畔)。この用例には、金・完顏亮の『呉山』「萬里車書盡混同,江南豈有別疆封。提兵百萬西湖上,立馬呉山第一峰。」や盛唐・岑參の『與高適薛據同登慈恩寺浮圖』「塔勢如湧出,孤高聳天宮。登臨出世界,磴道盤虚空。突兀壓~州,崢エ如鬼工。四角礙白日,七層摩蒼穹。下窺指高鳥,俯聽聞驚風。連山若波濤,奔走似朝東。松夾馳道,宮觀何玲瓏。秋色從西來,蒼然滿關中。五陵北原上,萬古濛濛。淨理了可悟,勝因夙所宗。誓將挂冠去,覺道資無窮。」や中唐・白居易の『送春』「三月三十日,春歸日復暮。惆悵問春風,明朝應不住。送春曲江上,拳拳東西顧。但見撲水花,紛紛不知數。人生似行客,兩足無停歩。日日進前程,前程幾多路。兵刃與水火,盡可違之去。唯有老到來,人間無避處。感時良爲已,獨倚池南樹。今日送春心,心如別親故。」や中唐・張籍の『征婦怨』「九月匈奴殺邊將,漢軍全沒遼水上。萬里無人收白骨,家家城下招魂葬。婦人依倚子與夫,同居貧賤心亦舒。夫死戰場子在腹,妾身雖存如晝燭。」や元・楊維驍フ『西湖竹枝歌』「蘇小門前花滿株,蘇公堤上女當壚。南官北使須到此,江南西湖天下無。」がある。現代でも張寒暉の『松花江上』「我的家在東北松花江上,那裡有森林煤鑛,還有那滿山遍野的大豆高粱。我的家在東北松花江上,那裡有我的同胞,還有衰老的爹娘。」がある。
・萬古:大昔から今に至るまで。遠い昔。ここは、前者の意。
・青濛濛:〔せいもうもう〕黒々とした。鬱蒼とした。形容詞のABB表現。
・青:黒い。暗い。
・濛濛:〔もうもう〕うす暗い。ぼんやりとしている。
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淨理了可悟,勝因夙所宗。
仏教の勝因夙所宗清らかな道理は、ついに悟ることができ、善果をもたらす善因については、早くから心懸けていることがらだ。
・淨理:〔じょうり〕(仏教の)清らかな道理。
・了:〔りょう〕ついに。
・可:…べし。…ことができる。
・悟:〔ご〕さとる。
・勝因:すぐれた因縁。善果をもたらす善因。すぐれた善因縁。仏語。
・夙:〔しゅく〕はやく。昔から。つとに。
・所:…ところ。こと。名詞を動詞化する働きをする。
・宗:むねとする。
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誓將挂冠去,覺道資無窮。
誓って官員の冠を掛けて置き、官を辞して去ろうとおもう。仏法の真理の修行をして、永遠の悟りへのたすけとする。 *隠退を心に期すが、「直ちに」ではない。
・誓將:誓って…をしようとする。…しようことを誓う。後世、南宋・岳飛は『題新淦蕭寺壁』(『題青泥市寺壁』)で、「雄氣堂堂貫斗牛,誓將直節報君讐。斬除頑惡還車駕,不問登壇萬戸侯。」と使う。
・挂冠:(官員の冠を掛けて置き、)辞職して官を去ること。
・-去:「挂冠去」と〔動詞+名詞+去〕…を…して去る。
・覺道:悟りへの道。仏法の真理を悟る大道。正覚の大道。仏語。
・資無窮:永遠の悟りへのたすけとする。
・資:たすける。積む。資す。
・無窮:窮まりが無いこと。無限。永遠。無極。
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杜甫 《同諸公登慈恩寺塔》
同諸公登慈恩寺塔
鶴注:梁氏編在天寶十三載、不知何據、應在禄山䧟京師之前十載奏賦之後。原注:「時高適薛據先有作。」
《兩京新記》:京城東第一街進昌坊慈恩寺、隋無漏寺故地。西院浮屠六級、高三百尺、永徽三年、沙門𤣥裝所立。《長安志》慈恩寺在萬年縣東南八里。
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高標跨蒼穹一作天@、烈風無時休A。自非曠一作壯士懷B、登茲翻百憂C。首言塔不易登、領起全意。塔高故凌風百憂/憫世亂也。 @ 《蜀都賦》:陽鳥迴翼乎高標。《爾雅》:穹蒼蒼、天也。郭璞曰:「天形穹窿、其色蒼蒼。丹元子『歩天歌』:昭昭列象布蒼穹。
A 古樂府:暮秋烈風起。
B 鮑照詩:安知曠士懐。
C 王粲《登樓賦》:登茲樓以四望兮、聊暇日以銷憂。此云翻百憂、葢翻其語也。《詩》:逢此百憂。
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方知象教力@、足一作立可追冥搜A。仰穿龍蛇窟、始音試出《英華》作驚枝ショウ幽B。此敘登墖之事。象教、建塔者。㝠搜、登塔者。穿窟出穴、所謂㝠搜也。盧注:磴道屈曲、如穿龍蛇之窟。厯盡盤錯、始出枝撑之幽。 @ 王巾《頭陀寺碑》:正法既没、象教凌夷。注:象教、言為形象以教人也。
A 孫綽《天台山賦序》夫非逺寄㝠搜、何肯遥想而存之。枝謂此墖真可追攀而㝠搜也。
B 王延夀《魯靈光殿賦》:撑权枒而斜據。注:枝撑、交木也。黄山谷曰:/墖下數級皆技撑洞黒、出上級乃明。
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七星在北戸一作戸北@、河漢聲西流A。羲和鞭白日B、少去聲昊行清秋C。
秦一作、泰非山忽破碎D、渭不可求E。俯視但一氣F、焉於虔切能辯皇州G。此記登墖之景。川上四仰觀於天、見象緯之偪近。下四、俯視於地、見山之微渺。總是極摹其高。星河夜景、西流、秋候之象羲和晝景。鞭日秋光短促也。忽破碎、謂大小錯雜。不可求、謂清濁難分。皇州莫辯、薄暮陰翳矣。
- @ 史記《天官書》:北斗七星、所謂璇璣玉衡以齊七政。《春秋運斗樞》:斗、第一天樞、第二璇、第三璣、第四權、第五衡、第六開陽、第七瑶光。 《吳都賦》開北户以向日。
- A 古詩:河漢清且淺。《廣雅》:天河謂之天漢、亦曰河漢。魏文帝詩:天漢回西流。
- B 《楚辭》:吾令羲和弭節。王逸注:羲和、日馭也。又:白日昭只。
- C 《月令》:孟秋之月、其帝少昊。潘尼詩:朱明送夏、少昊迎秋。殷仲文詩、獨有清秋日。
- D 朱注:秦山、指終南諸山。《廣輿記》:藍田有秦嶺、乃南山之脊。若隴西秦山、與此相去甚逺。賈誼《旱雲賦》:正雲布而雷動兮、相擊衝而破碎。
- E 《詩》以渭濁。鮑照詩:渭不可雜。鶴注:渭乃關西大川、韋朝宗引渭水入金光門、置漕於西市。
- F 魏文帝詩:俯視清水波。《西征賦》:化一氣而甄三才。
- G 鮑照詩:表裏望皇州。皇州帝都也。
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迴首呌虞舜@、蒼梧雲正愁A。惜哉瑶池飲一作燕、日晏一作宴非崑崙丘B。
黄鵠去不息、哀鳴何所投C。君看隨陽雁D、各有稻粱謀。末乃登墖有感、所謂百憂也。迴首二句、思古、以虞舜蒼梧比太宗昭陵也。惜哉二句、傷今、以王母瑶池比太真温泉也。朱注:末以黄鵠哀鳴自比、而歎謀生之不若陽雁、此葢憂亂之詞。此章前二段各四句、後二段各八句。
@ 王粲詩:回首望長安。《杜詩博議》高祖號神堯皇帝、太宗受内禪、故以虞舜方之。朱注:《西京新記》載、慈恩寺浮屠前階、立太宗《三藏聖教序》碑。迴首呌舜、寓意在太宗。舊謂泛思古聖君者、非也。
- A 《記》:舜塟於蒼梧之野。《山海經》南方蒼梧之丘、蒼梧之淵、中有九疑山、舜所塟、在長沙零陵界中。《文選》注:《歸藏啟筮》:有白雲出自蒼梧、入於太梁。謝朓詩:雲去蒼梧野。江總詩:雲愁數處黒。
- B 程嘉燧曰:明皇遊宴驪山、皆貴妃從幸、故以日晏崑崙諷之。魏文帝詩:惜哉時不遇。《列子》:穆王升崑崙之丘、以觀黄帝之宮、遂賓於西王母、觴於瑶池之上、乃/觀日之所入、日行萬里。鮑照詩:夕飲乎瑶池。《史記・張湯傳》:日晏、天子忘食。
- C 《韓詩外傳》:田饒謂魯哀公曰:「夫/黄鵠一舉千里、止君園池、啄君稻粱、君猶貴之、以其從來逺也。故臣將去君、黄鵠舉矣。」晉《黄鵠曲》:黄鵠參天飛、半道還哀鳴。沈約詩:驚麏去不息。
- D 《禹貢》:陽鳥攸居。注:隨陽之鳥、/鴻雁之屬。
三山老人胡氏曰:此詩譏切天寶時事也。秦山忽破碎、喻人君失道也。渭不可求、言清濁不分也。 焉能辯皇州、傷天下無綱紀文章、而上都亦然也。虞舜蒼梧、思古聖君而不可得也。瑶池日晏、謂明皇方耽於淫樂而未巳也。賢人君子、多去朝廷、故以黄鵠哀鳴比之。小人貪禄戀位、故以陽雁稻粱刺之。 同時諸公登墖、各有題詠。薛據詩巳失傳;岑、儲兩作、風秀熨貼、不愧名家;高達夫出以簡淨、品格亦自清堅。少陵則格法嚴整、氣象峥エ、音節悲壯、而俯仰高湥之景、盱衡今古之識、感慨身世之懷、莫不曲盡篇中、真足壓倒羣賢、雄視千古矣。 三家結語、未免拘束、致鮮後勁。杜於末幅、另開眼界、獨闢思議、力量百倍於人。 岑參詩云:墖勢如湧出、孤高聳天宮。登臨出世界、磴道盤虚空。突兀壓神州、崢エ如鬼工。四角礙白日、七層摩蒼穹。下窺指高鳥、俯聽聞驚風。連山若波濤、奔走似朝東。青松夾馳道、宮觀何玲瓏。秋色從西來、蒼然滿關中。 五陵北原上、萬古青濛濛。淨理了可悟、勝因夙所宗。誓將掛冠去、覺道資無窮。 儲光羲詩云: 金祠起真宇、直上青雲垂。地靜我亦閨A登之秋清時。蒼蕪宜春苑、片碧昆明池。誰道天漢高、逍遥方在兹。 虚形賓太極、携手行翠微。雷雨傍杳㝠、鬼神中躨跜。靈變在倐忽、莫能窮天涯。冠上閶闔開、履下鴻雁飛。 宮室低邐迤、羣山小參差。俯仰宇宙空、庶幾了義歸。崱屴非大厦、乆居亦以危。 高適詩云:香界泯羣有、浮圖豈諸相。登臨駭孤高、披拂欣大壯。言是羽翼生、逈出虚空上。頓疑身世别、乃覺形神王。宮闕皆户前、山河盡簷向。秋風昨夜至、秦塞多清曠。千里何蒼蒼、五陵鬱相望。盛時慙阮步、末宦知周防。輸效獨無因、斯焉可遊放。 |